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カワイイがつまっていないブログです。

私が感じたKenYokoyamaの存在意義

フェス行って、ライブレポをしない系ブログを書いています。クリスです。

いや「しない」じゃなくて「書けない」んですよね。音楽の言語化って難しくないですか?そこ頑張れよって話ですよね。わかります。

さて、先日山口の「WILD BUNCH FEST.」参戦ブログを書き、ようやく見たアーティストのライブレポブログも描いたんですが、もう1アーティストのライブにも触れたいと思います。

 

KenYokoyama

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Ken Yokoyamaオフィシャルサイト Biographyより

 

www.instagram.com

 

今回のフェスでのパフォーマンス中、MCで語尾に「~ずら」をつけながら話すKen Bandの横山健。

繰り返し彼が話す内容に

「とにかく何か感じるだろ?」
「感じたら行動にうつしてくれよ!」

という気持ちがヒシヒシと乗っかってきたように感じました。

 

数年前までには考えられない光景が今年になって見かけられるようになりました。 

KenYokoyamaがかわいいアイドルと横に並んで地上波のテレビ番組に出ている。
朝の情報番組に出ている。
喧嘩したと思われてもおかしくないフェスにひっさしぶりに出演している。

※実際は喧嘩してないと横山健の別に危なくないコラムで触れています。

 

なぜ、今まで頑なにも見えるほど、メディアへの露出を避けてきた彼が、態度を翻したように、テレビや楽しみ方をかっちり規制されているフェスに出演し始めたのか。

それも横山健の別に危なくないコラムのなかで繰り返し触れられているのですが、

 

「ロックの存在感が小さくなってきたことを感じた」

 

からだと言っています。 

私は、KenBandのめちゃくちゃなファンでもなく、Kenさんのコラムも気がむいたときにさらっと読むくらいなので、彼の本意を完全に理解しているわけではありません。なので彼の言う「ロックの存在感」が何なのか、何度この言葉を聞いてもピンとこないというのが、私のリアクションでした。

そもそも「ロック」が何なのかも、いまだにわかっていない私。たまたまロックフェスと呼ばれるイベントに行くことが多いから、ロックが好きですって言い続けてるだけなんです。

でも、私が「ロックフェス」に行きはじめたころと、今のロックフェスに存在するロックは変わってないと言ったら嘘になります。

衝動的に体が動いてしまうあの感覚や、多少の痛みを許し合う環境が減ってしまうことでできた規制が「決まったルール」になってしまい、その中で「息苦しく」楽しむことを強要されているとすら感じることもあるくらいです。こんな空間を私は「ロックじゃないなあ」と思います。ロックが何なのかは分かりませんが、なんだかロックじゃないと感じるのです。

Kenさんも、「ノリが規制される」ことに反対して、長年、某人気フェスへの出演ができなかったと言っています。

 

www.instagram.com

なので彼がダイブやモッシュに対し厳罰を処すフェスに出演すると聞いたときはイマイチしっくり落ちてきませんでした。でも今回ワイルドバンチで見たライブが、彼とKenBandの決断と行動がストンと腑に落ちるきっかけになったのは確かなことでした。

かなりの広範囲に掘られた刺青を隠してまでテレビにでて、「ロックがいい子でどうする」という気持ちを抑え、規制のあるフェスに出演した。「Kenさんも丸くなったな」と言われても仕方ない行動には「自分の信じるロックを伝えたい」という気持ちしかないんだと、感じました。 

「今日見たバンドやライブでかっこいいな。でもああはなりたくないな。でも、感じたことがあれば」というようなことを彼は言いました。くわえて「今日のこの日がバンドしてえなというきっかけになったらうれしい」とも。

 心に響くか響かないかの差はあれど、この日、このライブを観た人一人一人が感じるものは必ずあるはずです。Kenさんはここに訴えかけたかったのだと思います。

もちろん、現代の音楽チャートを一新したいというような野望もあるかもしれません。もっといい曲あるから、みんな聴けよって思いもあるかもしれません。

でもそれ以上に、ロックの定義なんて一人一人違っていいけれど、いいなと思ったらそれをここで消化するだけじゃなくて、信じて観て、行動して、何かを感じ続けてほしいというメッセージを受け取ったような気がしました。

近年、音楽の消耗サイクルが激しく、めっちゃ流行ってたバンドでも一気に厳しい環境に置かれてるなんてこともあって、「音楽で喰っていく」っていうことへのリスクの高さを、一般人の私ですら何となく感じます。

なのに「バンドしろ」ってそそのかすKenさんは悪い大人のようにも感じますが、純粋にロックが好きで、ライブが好きでっていう少年のような心を持った人なんだなと。

それぐらい、ロックという音楽は心を掻き立てるものなんだよって改めて伝えてくれたんだなあって思います。

「ダイブしたった!!」「あのサークルモッシュめっちゃ楽しかった」「あのサークル糞」とかいう感想や、「けが人は出てほしくないしみんなに楽しんでほしい」というアーティスト側からのお願い、注意喚起が出回っている近年のロックフェスで、ライブハウスや対バンアーティストの素晴らしさに気づかせる機会に繋げるのは、恐らくめちゃくちゃ難しいことでしょう。その場がいかに楽しいかが先行してしまって、そこでロックが完結してしまうことも多々発生してるでしょうから。

だからこそ、KenYokoyamaのように、今まで戦ってこなかったフィールドで、あえて言葉にしてパフォーマンスをすることが求められているように感じています。

とにかく、バンドが鳴らす音以外の感想が思い浮かばないくらい圧巻のステージで、一つ一つの楽曲を丁寧に解説するKenさんをみて、棒立ちのままスーッと涙が流れました。また、ライブ行きたいな。

最後に私が一番好きな曲を。


Ken Yokoyama- Believer(OFFICIAL VIDEO)